
発想豊かなスペイン語の後は、気配り上手な日本語の話を少し。
先日「ちょっと」はちょっと(彭飛著)って言う日本語を勉強していた中国の方が書いた本を読んでたのね。
そしたら、日本語は気配りが必需品であると言っていた。
例えば「つまらないものですが・・・」とかって、どんなに高価なお土産とかでも日本人は絶対一言、つけるよね。
反面、スペイン語ではどんなに小さなプレゼントでも「気に入ると思うわ〜」みたいな前向き(?)な言葉が添えられる確立が高い。
国民性の問題ですけどね。
さらに日本語学習者を悩ませる天敵が「ちょっと」の用法。
辞書には「少しの」とかいう意味しか載っていないらしいが、確かにこの単語は手ごわい。
「良かったら、飲みに行きませんか?」
「今日はちょっと・・・」
日本人なら誰もが分かる「No」の置き換え。
でも学習者には「ちょっと」以下が省略されてるから、今日は少しならOKなのかな?って受け取られるみたい。
そしてそして、お勧めのTOP写真の本。Un geek en Japon(Hector Garcia著)日本在住のスペインの方が日本について書いた本。かなり面白い!!スペインで売ってます。
ここでも、筆者は日本で「写真を撮らせてください」って言ったところ「写真はちょっと・・・」と言われたと。なので、少ししたらOKかと思ってしばらく待っていたそうな。
ホテルでも「部屋空いてますか?」ってフロントに聞いたところ「お部屋はちょっと・・・」って言いながらも、パソコンでそれでも部屋を探してくれる受付の人がいたり、「ちょっと」の用法は「Yes/No」が分かり難いらしい。
まぁ、たいていはNoって言えないから使ってるんだけどね。
こんな具合に「ちょっと」を使って、直接相手に断って嫌な印象を与えるのではなく、ワンクッション挟んで、Noという空気を出し、後は相手に悟ってもらう。意図を汲み取ってもらうのが日本語の最大のポイントですね。
「ちょっと」以外にも、日本語は常に聞き手を意識した気配り上手な言葉んですって。それゆえ、日本語の文化が分かるまで、日本語学習者には日本人は曖昧に思われてしまいがちなんですね。
ちなみに、このスペインの方はBlogも書いています。"Un geek en Japon"で検索してみてください。スペ語ですけど、Blogもかなり面白いです。日本人は多くの人がビニ傘を使う、とか、日本の地下自転車置き場のハイテク技術についてやスペ人ビックリ(!?)白子について等など、日本の不思議(?)が満載です。
さらに、この方、私が通っていたElcheの学校の先生の大学時代の同級生なんです。世の中狭いですね。(私は直接Hectorさんを存じませんが)
日本語学習ついでに。
先日、日本語勉強中のスペインの友人M君(大学生)が日本語でメールをくれました。
「tor、げんきですか。私は日本語と英語とスペイン語を勉強します。明日、私はフランス語テスト。--中略--私わ頑張ります、あんたもね!」
あんたもね!?
ハ、ハイ、頑張ります。。。
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先日、無事にスペイン大使館から翻訳証明書が送られてきました。
一部、翻訳に誤りがあったんだけど、スペイン大使館の方で訂正してくれて、返ってきました〜♪
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